不動産 購入・売却シミュレーター

子育て中の住宅ローン、教育費のピークと重なっても返せる?20年間の支出を試算

公開日:2026年10月21日 運営:合同会社GILOS

家を買う時期として多いのが、子どもが生まれた頃や小さいうちです。ただ、住宅ローンは30年以上続く一方、教育費は子どもの成長とともに増え、中学・高校の時期に大きくなります。 購入時点の家計では払えていても、10年後に教育費と重なったときに苦しくならないかを確かめておくことが大切です。 この記事では、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」の金額を使い、住居費と教育費が重なる20年間を試算します。

学習費の目安(文部科学省の調査)

保護者が子ども1人のために1年間に支出した学習費の平均です。学校に払うお金のほか、塾や習い事などの学校外活動費を含みます。

1年間・子ども1人あたりの学習費総額(令和5年度・令和8年1月16日訂正版)
学校公立私立
幼稚園184,646円347,338円
小学校366,599円1,741,516円
中学校542,450円1,560,359円
高等学校(全日制)596,954円1,179,261円

出典:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」。 公立でも、小学校から中学校に上がると年間の学習費は約1.5倍になります。大学・専門学校の費用はこの調査には含まれていません。

試算の条件

住居費と教育費が重なる20年間

1年あたりの平均(5年ごと)
期間子どもの年齢住居費教育費(すべて公立)合計教育費(高校のみ私立)
1〜5年目上の子2〜6歳・下の子0〜4歳215.9万円25.8万円241.7万円25.8万円
6〜10年目上の子7〜11歳・下の子5〜9歳215.9万円69.7万円285.6万円69.7万円
11〜15年目上の子12〜16歳・下の子10〜14歳215.9万円103.6万円319.5万円126.9万円
16〜20年目上の子17〜21歳・下の子15〜19歳215.9万円47.8万円263.6万円94.3万円

購入した1年目はまだ子どもが幼稚園に入る前で教育費はかかりませんが、2人が中学・高校に通う時期に増え、すべて公立でも16年目(上の子17歳・下の子15歳)に年119.4万円になります。 住居費と合わせると年335.3万円で、1年目より約119.4万円多くなります。 2人とも高校が私立の場合、16年目に教育費だけで年235.9万円になります。

ポイント:住宅ローンの返済額は一定でも、家計全体の支出は購入から10〜15年後に大きく増えます。購入時の家計で「毎月払える」かどうかだけでなく、教育費が増えた後も払えるかで借入額を考えることが大切です。

重なる時期に備える方法

借入額に余裕を持たせる

返済負担率の上限まで借りると、教育費が増えた時期の余裕がなくなります。教育費のピーク時の家計で住居費を払えるかを基準に、借入額を決める方法があります(年収からいくらまで借りられる?)。

教育費は早めに積み立てる

子どもが小さく教育費が少ない時期に、将来の差額を貯めておくと、ピーク時の負担を和らげられます。大学進学の費用は高校までより大きくなるため、別に準備が必要です。

金利上昇との重なりに注意

変動金利で借りる場合、教育費のピークと金利の上昇が重なると負担が一気に増えます。金利が上がったときの月額は金利が1%上がったら月々いくら増える?で確認できます。

繰上げ返済の時期を考える

早く繰上げ返済をすると利息は減りますが、手元の現金が減ります。教育費のピーク前に現金を使い切らないよう、繰上げ返済は教育費の見通しを立ててから行うのが安全です。

住宅ローン控除を確認する

19歳未満の扶養親族がいる世帯は、住宅の省エネ性能によっては住宅ローン控除の借入限度額が上乗せされます(住宅ローン控除はいくら戻る?)。

自分の条件で確かめるには

かんたん試算で毎月の住居費を出し、子どもの年齢に合わせて上の学習費を足してみてください。 教育費がいちばん多い年でも家計が回るかを確認しておくと、借入額を決めやすくなります。

毎月の住居費を試算する →

記事中の数値は当サイトのシミュレーターと同じ計算式で算出した概算です。税金・保険料・個別の契約条件は含まれません。 計算式の詳細は計算根拠と比較例をご覧ください。

関連する記事